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Policy Creator!
某官庁1年生行政官が様々な面において政策を考えるブログです。世界各地の情勢、ITの進化、経済状況、書評等を通して主に政策の批評、提案を書き連ねていきます。 2009年10月半ばから2か月ほど世界一周をする予定なので、そのレポートも行います。
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Gichou

Author:Gichou
某官庁、行政官1年目のGichouです。
今年の4月から国家公務員として働き始めました。世界の情勢について、官庁について、IT事情についてなど自分なりの視点で書き綴って参ります。
興味の範囲が、経済政策、新ビジネス、世界・日本旅行、iPhone,iPadなどのガジェットなので、これらについて話題が豊富な予感。
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世界旅行を経て、就職についてふと考えた
世界を歩いて、その地の人や旅人と会話をして多く気づいたことがある。
それは、日本人の働き方と外国人の働き方は全然違うのだなということ。

例えば、同じユースホステルに泊まっていた若いスペイン人は、大学を卒業して就職をせず、世界中を旅行していた。彼は帰ってから職探しをするといいっていた。大学卒業後にすぐ就職する必要は全然ないらしい。

また、インドでたまたま知り合ったアルゼンチン人の40歳くらいの男性は、仕事をやめて世界を旅行していた。彼は、戻ったらまた仕事を見つけるという。

イギリスでは、日本の官僚で、イギリスの官庁に出向している方にお話をうかがった。イギリスでは帝国時代が長かったためか、官庁において外国人が働いていることが普通になっていて、外国人であろうが、イギリス人公務員となんら変わらずイギリス官庁の情報に普通にアクセスして仕事をしているらしい。
また、官庁のポストは、民間・公務員から応募を募るらしく、ようは中途採用が非常に多いため、同期という概念もないらしい。


これらの外国の例と比較して、日本の雇用が特徴的なのは、終身雇用・年功序列制度だろう。
この制度は高度成長時代を通して諸外国から賞賛を受けてきた制度でもあったが、近年は非正規雇用の問題や外国人労働者の問題など、その建前が崩れつつあり、日本の成長力を阻害している要因となっているとの批判もある。

これらの言説を自分なりに整理しようと思い、以下の本を読んでみた。

日本の雇用--ほんとうは何が問題なのか (講談社現代新書)日本の雇用--ほんとうは何が問題なのか (講談社現代新書)
(2009/06/18)
大久保 幸夫

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この本は、
1.非正規雇用の増加=貧困層の増加である
2.リーマンショック以降新卒採用は惨憺たる状況である
3.ワークシェアリングは雇用維持の救世主
4.日本はジニ計数からみるに格差が非常に大きい

といったマスコミがよくいう言説を、論理的に間違っていると指摘して、真の問題とその解決策を示す、という構成になっている。


●マスコミの言説の間違い
例えば、1.について以下のように書かれている。

OECDによれば「日本の相対的貧困率は細分配所得ベースで13.5%に上り、先進国ではアメリカについで多い」と、格差が広がっているとされるデータがある。
確かに、非正規社員の年収が正規社員の6割というデータもあり、非正規化が相対的貧困層の増加に関係しているのは間違いない。
しかし、実は相対的貧困層とカウントされる年収200万円以下の雇用者の多くは、実は主婦のパートタイマーであったり、または親と同居しているフリーター、ニートであったりする。実は相対的貧困層=生活に貧窮しているという図式があてはまらないのだ。




上記のように、日本に生活に貧窮している人々は確かだが、それをもって非正規雇用の増加=貧困層の増加 と単純に結びつけては、冷静な問題解決の方法は導き出せない。

非正規雇用によって、むしろ雇用を増加させている側面もあるわけで、非正規雇用の禁止をする、と上記の単純な前提に基づいて政策をうつのは愚行なのではないだろうか。


次回は、では何が本当の問題で、どのような施策が必要なのか、この本の後半のレビューと併せて書こうと思います。


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テーマ:貧困問題 - ジャンル:政治・経済


コメント

終身雇用もとい士農工商の文化が崩れたら今の日本の国際的な強さも総崩れすると、ただ感覚的にだけど思うかな。まぁ一方で海外の働き方は非常に魅力的なのだけど。
[2010/01/20 17:34] URL | genta #- [ 編集 ]


私も海外に短期留学した時に、普通に30代の人が来ていて、今から仕事探すって言っていてびっくりしたのを思いま出したな。
イギリスとかでは国境の壁が昔から低いのかもしれないね。日本では公務員管理職に外国人はなれないのは合憲、という判例もあるのを考えると大違いだね。

今労働法のゼミに入っていてこういったテーマすごく興味あります(*^_^*)
終身雇用はよく最近マイナスのイメージで語られることが多くて、確かにそれも一理あるんだけど、その終身雇用によってものすごく解雇されにくい法制になっていることも忘れちゃいけないと思う。あとは年金とか社会保障のこととか。

本のレビューでちょっと思ったんだけど、確かに非正規雇用=相対的貧困層=生活に貧窮しているという図式があてはまらないのは事実。でも長期的に見てもそうかな?主婦のパートはケースによるけれども、若者が親元でバイトしながら暮らしていて、確かに生活には困っていない、けれどもその人は20代、30代の時間に仕事上での技能や経験を積めない。そうしたらその人が50歳になって親が死んだらやはりその人は貧しくなるんじゃないかな?

この本読んでみたいなv-298
とりあえず次回のブログを楽しみにします(^-^)
[2010/01/20 18:01] URL | midori #- [ 編集 ]

レス
>gentaさん
いわゆるムラ社会的に協働意識をもって会社に貢献する意識が生まれやすいという点で、終身雇用はよくできた制度であるとはいえるかな。
あとは、技能を長期的に見て伸ばすことができるとか

もっともムラ社会であるがために、なぁなぁになりやすいとか、他企業の人や外国人が入りにくいというのはグローバル社会では厳しいものがあると思う。
理系の技術に関しては、前Gentaがいっていたように、転職が多くなりすぎるのは好ましくなさそうだね。そのおかげで真面目にコツコツとできて最先端技術が生まれる土壌があるのかもしれない。
でも、文系のホワイトカラーの仕事なんかは、あまり関係ないし、逆に労働者と企業のミスマッチが起きやすいというリスクが大きいのではないかなぁと思う。


>midoriさん
世界一厳しいとされる解雇されにくい法制度は、正社員にしか適用されていないから、その分非正規雇用者にしわ寄せがきているという面もあるから難しいよね。
もっともアメリカみたいに原則解雇がしやすいとして、それであればどういう条件にあたれば解雇できるかというルール作りがなかなか法律というツールでは難しいとも思うんだけどね。

midoriさんの言うとおり、長期的に貧困に陥りやすいのはその通りだと思う。
問題は、「非正規雇用=困窮」という思考停止に陥ることで、その対策方法を誤ることが間違いだと思うんだよね。非正規雇用を禁止しようというのは最たる例。

非正規雇用者自体は困窮していないし、非正規雇用という働き方は社会的要請があるから、正面から認めたうえで、じゃあ非正規雇用として雇われている人が社会からドロップアウトしないようなセーフティーネットをはることや、長期的に技術が育たないことを防ぐために職業訓練を厚くするとか、事実の認識が少し違うだけで出てくる施策も全然違うものになると思うんだよね。

労働法のゼミに入っているだけあって、詳しいね!是非色々教えてください^^
[2010/01/23 01:59] URL | Gichou #19c7Dxu2 [ 編集 ]


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[2010/01/20 20:02] 得アマゾン探検隊


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