Policy Creator!
某官庁1年生行政官が様々な面において政策を考えるブログです。世界各地の情勢、ITの進化、経済状況、書評等を通して主に政策の批評、提案を書き連ねていきます。 2009年10月半ばから2か月ほど世界一周をする予定なので、そのレポートも行います。
プロフィール

Gichou

Author:Gichou
某官庁、行政官1年目のGichouです。
今年の4月から国家公務員として働き始めました。世界の情勢について、官庁について、IT事情についてなど自分なりの視点で書き綴って参ります。
興味の範囲が、経済政策、新ビジネス、世界・日本旅行、iPhone,iPadなどのガジェットなので、これらについて話題が豊富な予感。
是非ご覧下さい!

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世界征服のためのやさしい手引き
「世界征服のためのやさしい手引き」


こんな挑戦的なタイトルの無料の電子書籍を先日twitter上でみつけた。

http://chrisguillebeau.com/3x5/files/2008/01/briefguidetoworlddomination_jp.pdf

もちろんだが、世界征服のために武器をどう調達するかといった物騒なことを書いてある本でない。
どうやって世界を善い方向へ変革することができる人物になれるか、その考え方、を記した自己啓発の本である。

作者は、大学卒業後西アフリカで4年間ボランティア活動をし、その後も一度もいわゆる「まっとうな仕事」についたことがなく、自分の力で食い扶持を稼いできたという興味深いアメリカ人である。


最近は仕事上では、様々な仕事に追われて気づいたら終電という毎日が続いている。
その仕事というのも、組織にとって必要だからと与えられたもので、自分で何かを工夫して作った仕事はほとんどない。
まだ、一年目で勉強・修練をする時期であるため、役所という組織を知るために大事なことではあるのだろうけど、最近このままでは組織に埋没してしまうのではないか、という焦燥感も何となく覚えている。


本の中で、平凡になるための11の方法という記載がある

------------------------------------------------------------------
どうしようもないぐらい 平凡になる 11 の方法
1. 他の人が言うことをそっくりそのまま受け入れる
2. 権威に対して疑問を持たない
3. 何かを学びたいからではなく、そうすることになっているから大学へ行く
4. 人生で一度か二度、イギリスのような安全なところで海外旅行をする
5. 他のみんなはいずれ英語を学ぶだろうからと考え、外国語を習ってみようとしない
6. 自分のビジネスを持つことを考えはするが、決して実行しない
7. 本を書くことを考えるが、決して実行しない
8. 手が届く中で一番高額な住宅ローンを受け取り、返済するのに30年かける
9. 平均10時間ほど生産的な仕事をするために、週40時間机に向かう
10. 目立ったり、自分に注目を集めることをしない
11. ただ闇雲に与えられた課題をこなすだけ
------------------------------------------------------------------

どうも当てはまる項目が多い。
とくに11だろうか。与えられた仕事が多すぎるのか、それだけで平日は終わっていく。

自分の仕事がどれだけ生産的(=社会に有用)かも、実感としてはよくわからないので、月残業時間が150時間もあるにも関わらず9.も当てはまってしまうのではないかと思ってしまう。
(無駄な仕事をしているとは思わないし、大量の情報が入ってくるのでものすごく勉強にはなるが、今のポストが人々の暮らしに直結した仕事ではないので、生産的という実感を持ちにくいというか)


今のままでは、自分はのびない。
でも、今のポストの仕事は、組織に取って必要だ。

だから、この一年は修行だと思い、2年目以降でより自律的な仕事をとって世界を変えていく仕事ができるように準備をしていきます。


具体的には
・土日に勉強会、セミナー等に参加し、役所以外の人ともっとつながり、役所の常識をより疑える視点をもつ。

・友人とやろうと学生時代企画していた勉強会をきちんとまわす。

・日々の仕事をもっともっと効率化して、物事を考えられる時間を少しでも作る。もう少し早く帰って自分の時間を作る。



こういうことを少しでもやって、本書に書いてある質問の

質問1:人生で本当にやりたいことは何だ?

質問 2:他の誰にもできない、君だけにできることっ て何だ?


に改めて答えを出していきたいなと。今更就活しているようだけど笑



就職後半年ほどたって、同じようなことを考えている人は多いかと思うので、本書はとってもオススメです。

自分はこういうことやろうと思っている、とかこういうこと一緒にやろう、とかこの勉強会オススメです、とかあればコメント欄とかで教えてもらえると嬉しいです。


ではまた明日から5日間仕事!
多忙な日々に埋没せずに頑張っていきます。


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iPad役人仕事術!
私は、今iPadを使ってブログを書いてみています。
ソフトウェアキーボードは、物理キーボードにはかなわないものの、案外なれると使いやすく、この前RyudoのBluetoothキーボードを買ったけども案外必要ないかもしれない。

さて、私は最近職場にiPadを持ち込んで仕事をしている。

いかんせん組織で使うパソコンはセキュリティ対策にためか、便利なツールをほぼ入れることができず、使い辛くてしょうがないからだ。
Firefoxも使えないし、IEも最新バージョンですらない。スケジューラーやタスク管理ソフトは古めかしいものだし、Google関係のツールは全く使えない。

もちろんセキュリティの強化が大事と叫ばれているのは理解してるが、大組織故に腰が重いため不必要なところにも規制がかかっているようにも思える。リスクを恐れるあまりに仕事が過度に非効率になっているように感じる。


そんなことなので、セキュリティに問題が生じない限りで自分の業務に関してはiPadを利用して、だいぶ作業は円滑化するようになったとおもう。

例えば、
1.
Pocket informant というアプリを使ってスケジュール管理、タスク管理をしている。
私の仕事は、締め切りまでに資料を提出したり、上司のタイムマネージメントをする仕事が多いので、時間がきたら音が出て知らせてくれるこのソフトは大変重宝している。
また一年生はあらゆるところから仕事がふってくるので、全てのタスクをその都度入れておけば、今自分が何をすべきか思い出す手間なく、すぐに作業に取りかかれる。やりわすれることも防止できる。

2.
必要な書類を紙ではなくpdfデータで管理しやすくなるのも大きなメリットだ。
とにかく役所は紙を使いすぎる。何でも紙ですって手元に保存しようとして、机の周りが紙に埋もれて居て、キーボードをおくところすらなくなっている人もいる。

さすがに全書類をiPadで管理とはいかないけれども、これはあとで勉強のために見返したいといったもので、セキュリティ上問題無い物はi文庫HDというソフトに入れて見返すことにしている。


今フォルダ分けはファイルの整理としては古いものとなり、タグをつけるのが最先端となりつつあると思うので、公文書の管理もタグをつけて、かつ全文検索できるシステムにすればもっと使い勝手がよくなって、かつ情報公開請求とかにもより機敏に対応できて国民のためになると思うんだけどね。
EverNoteみたいな整理付けが今は理想かな。

もっと脱紙依存が進めば、深夜にやったりしている幹部会議の紙資料印刷、セット等の単純作業が減って、仕事がしやすくなるのになぁ。

役所が紙ばっかり使うのは、幹部がパソコンをあまりよく使えなかったり、字が読みにくかったりするからとかの理由なので、年配の方でも紙のように扱える電子機器とかが早くでないかと待ちわびるばかり。
ブログ再開します。
皆様お久しぶりです。

2月28日以来、本ブログは更新しておりませんでした。
4月から某官庁に就職しまして、現在行政官1年目として、毎日修行しています。

官庁の中の人になって4ヶ月、ただただ新しいことばかりで、ついていくのに必死で全く余裕のない生活を送っていましたが、少しは仕事のペースが自分なりにつかめてきたかと思うので、ブログを再開したいと思います。

話題は、
・(守秘義務とか差し障りのない範囲内で)官庁について思うこと
・日々の仕事ぶりについて
・新聞などをにぎわしている出来事について
・iPhone,iPadなど、ITツールについて
などなどになるかと思います。

続けるためにも、あんまり固くならずざっくばらんに書いていきたいかな。


最近の生活スタイルは
月~金 終電帰り(火・水はわりとゆとりがある日も)
土日  友人と飲んだり、本読んだり、ジム行ったり
という感じなので、平日の更新は睡眠時間確保のために絶望的と思うので、できるだけ土日に更新を習慣づけます。

最近、iPad + ワイヤレスキーボード(Ryudo) を購入したので、これらをうまく駆使して更新したいところ。

twitterは、ほぼ毎日つぶやいてます。仕事の雑感などを終電の中でつぶやいたり笑
http://twitter.com/gichou
よろしければフォローしてください。


それでは、改めて、今後ともよろしくお願い致します。
国家戦略室ってこういうこと考える所じゃないの?
前回のエントリーでは、日本の雇用問題を扱い、その中で外国人移民がより入ってきやすいシステムはどのようなものか、考察を加えました。

そのときに指摘されたのが、そもそも日本の歴史を考えた上で、移民を受け入れることが可能か、必要か否かというコメントをもらいました。

今回は日本の歴史を俯瞰した上で日本がどのような方向性を志向すべきか考察しようと思います。

このことを考えるに当たって読んだ本を紹介します。

右であれ左であれ、わが祖国日本 (PHP新書)右であれ左であれ、わが祖国日本 (PHP新書)
(2007/01/16)
船曳 建夫

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この本では、戦国時代以来、この国がとった戦略は三つに収斂するとされています。
以下、概略を述べます。

1.国際日本モデル
信長が理想に描いた日本のモデル。
西洋という新しいアクターが日本近海に現れたため、中国と大陸東北部勢力の相手のみをしていた日本外交を大きく変えることになりました。
その西洋が持ち込んだ主権国家体制に則り、対外国と協調し、対等につきあっていくモデル。

2.大日本モデル
秀吉が理想に描いた日本のモデル。
大陸の諸勢力、特に中国が弱体化したときに、アジア諸国を日本の影響下におこうとするモデル。

3.小日本モデル
家康が実現したモデル。
対外的に影響力を拡大するのではなく、日本国内にその資源・人的エネルギーなどを活用していくモデル。日本が力を失って小さな日本になる、という意味ではなく、持っている大きな力をより内にため込んでいくものである。


日本は戦国時代以来、この3つのモデル及びそれを組み合わせた国の形をしてきたといえます。

明治国家設立期は、西洋列強と対等になるために国際日本を志向し、日清戦争、日露戦争、一次対戦を経て、大陸諸国に対しては大日本モデルを一方でとっていきました。
戦後は、失墜した日本の国際的信頼を取り戻すため、徹底的に国際日本を志向し、憲法にまで”平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して~~国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ”と記載した。
しかし、結果的に日本は、アメリカによる中国と大陸北方の国(ソ連)の封じ込めも影響して、世界第2の経済大国として、アジアにおいて大日本としての影響力を行使しえた。

しかし、冷戦崩壊から始まる、中国・ロシアの台頭により、日本の戦後モデルは岐路に立たされている、といった感じです。

非常にざっくりとした分類わけですが、大きく日本の今後の指針を考える上で参考になると思います。
本書では、この考察の上にたって、日本は小日本、大日本、国際日本をうまくつかいわけて生きていく”中庸国家”たるべしと結論づけています。


確かに東アジアは、中国、ロシア(北方)、アメリカ(西洋)の3大勢力全てが強大化し、しのぎを削る場になりつつあります。これは日本の歴史以来はじめての困難な時代に入ったと言えます。
それだから、今まで一つの戦略をとっていればしのげたものが、通用しなくなったという意味で、それぞれの戦略をうまく組み合わして使う器用さが今後の日本には必要というのに私も賛成します。


具体的には、

1.大日本として
中国が強大化したからといって、日本は海外からの富を得ずに生きていくという選択肢はありえません。
経済成長をしないで、清貧に生きていくという考えはありえません。成長なくして現在の日本の問題点の解決はないでしょう。
(この話は「経済成長って何で必要なんだろう」飯田泰之他著 を読むと理解が深まるでしょう。)
経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS)経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS)
(2009/06/25)
芹沢 一也荻上 チキ

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そのために高付加価値産業を興し、途上国の作る安いコモディティ化した商品に対抗していく必要があります。
よって日本人だけでなく海外の頭脳を取り入れた上で日本の産業を強くしていくことが必要でしょう。
この点で、前回のエントリーで書いた、”労働市場改革を移民にあわせるべき”という結論にいたります。

2.小日本として
江戸時代にはもう日本は戻れません。それでも、蓄えたパワーを日本国民が内側に発展させるという小日本の考え方は有効です。
大日本の戦略で得た富を、福祉、教育、文化という点で国民に還元し、国民生活を豊かにする、そして更に江戸時代に発展したような日本の独自文化などを創出していくことが求められましょう。
本書にも書かれていますが、この文化というものが、コンテンツ産業として今度は海外から富を得るツールになりうるという点で大日本の戦略とも親和的です。

3.国際日本として
元来国と国とが対等につきあう主権国家体制は、西洋各国とのつきあい方において意味のあるものでしたが、21世紀において成長したアジア各国がその相手となります。
戦後日本はアメリカとの二国間関係だけしか国際関係の交渉を行ってこなかったようなものですが、これが今後は北朝鮮を巡る6カ国協議やG20、ASEAN+3などといったアジア太平洋の多数国間での交渉が重要化します。
このようにアジアにおいて、製品の国際規格の足並みをそろえてEUに対抗するなど、アジアにおける国際日本の姿勢が求められていくでしょう。


以上のような戦略が、今後中長期的にとられていくべきだと思います。
ある政策をうつ上で、その長所短所は当然あるはずで、こんな短所があるからこの政策はおかしい、というのはあまり反論になっていません。
そのため、上記のような大戦略を念頭におきつつ、政策立案、批判などが行われるべきでしょう。

私の考えなどはあまりにも曖昧にすぎるとは思いますが、政府はこのような大戦略を示して、こういう国にしようとしている、だからこの政策が必要なんだよ!という部分をもっと示さないと国民の不安は払拭されないでしょうねぇ。
今のままでは、自民がダメだったからそれとは違うことをするんだよ!としかなっていない気がします。



テーマ:国家論・憲法総論 - ジャンル:政治・経済

日本の雇用システムはどうあるべきか
日本の雇用--ほんとうは何が問題なのか (講談社現代新書)日本の雇用--ほんとうは何が問題なのか (講談社現代新書)
(2009/06/18)
大久保 幸夫

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前回は日本の雇用をめぐる言説や政策があまり正確な事実認識に基づいていないということを指摘した。

非正規雇用=貧困層であるというステレオタイプな認識に基づくと判断を誤る。
前回の記事のコメントでmidoriさんが、「(長期的にみれば)20代、30代の時間に仕事上での技能や経験を積めない。そうしたら(中略)その人は貧しくなる」と書いてくれたが、たしかにそういう状況になりつつあるでしょう。

しかし、それは非正規雇用という労働形態が問題なのではないのではないだろうか。
経験が積みにくいというイメージは、1年や2年で仕事をころころ変える非正規社員が多いという認識からきていると思う。

だが、書籍から引用すると雇用構造は以下のようになっている。


graph.jpg



ここからみるに、常用されている社員(正社員・常用非正規社員)の割合は20年前から変わっていないことになる。
よって、同じ仕事についている以上は基本的には技能はあがっているはずだ。もっとも事実としてあがっていないとしたら、非正規雇用という雇用形態が問題なのではなく、非正規雇用社員に正社員と公平な待遇(給与や教育システム)が与えられていないということだろう。

つまり、昔は正社員となっていた人が非正規雇用として働くという現実に、社会システムがおいついていないということだ。

よって、非正規雇用という働き方を正面から認めて、そんな働き方をする人が生きやすいシステムを作るべきだろう。

この本では、一つの提案として、現在のシステムでは非正規社員が失業保険に入りにくいので、第2雇用保険を創設し、非正規社員を雇用する企業から保険金を徴収すべきだと論じている。
無理に雇用保険を一つにせずバランスのとれたいい案だと思う。

加えて、私は非正規労働者だけではなく、外国人労働者(マネージャー層、単純労働者など幅広い層)を正面から見据えた社会システムを構築すべきだろう。
特にマネージャー層の外国人がより入ってきやすい形にすべきだ。
これから日本は高付加価値産業を育てていかなければいけない中で、すべて日本人だけでやるのは限界があるから、優秀な外国人を引きつけていかないといけない。
具体的には、外国人がポストに就きやすいようにこよう流動成を高めること、外国人用の保険を整備することなどがあげられるだろう。

前回のブログの冒頭に、日本人官僚がイギリス官庁に出向していた話を書いたが、徐々にそのような状況に日本も適用しないといけない。
”日本で働くのはどういう人たちなのか ”ということを現在と未来を見据えてシステムを再設計すべき時にきている。


テーマ:労働問題 - ジャンル:政治・経済





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